
行って来ました、ぽんプラザ。
案の定ギリギリまで自宅でボーッとしていて
夕方からやっとこさ移動開始。
私の脳内地図では、博多は隣町です。
さて、ぽんプラザでやっていたのは
Monochrome Circus×じゅんじゅん
『D_E_S_K』tour 2010 福岡公演。
koseiさんの地元ということもあり、
親戚の方も多数お見受けしました。
子ども達が楽しそうに観ている姿はいいもんだなぁ。
これより、上演3作品の感想(ネタバレ)をば。
▼『水の家』振付:坂本公成/出演:森裕子×森井淳
掌編ダンス集の別府公演でやっていただいたのは
森裕子×森川弘和という組み合わせ。
新しいパートナーのj.a.m DT森井さんは
以前から気になっていたダンサーさんだったので、
今回一番の楽しみでもありました。
森川さんの時の印象としては、
せつなさとやるせなさが混在した繊細な感じ。
彼の線の細さがそう思わせるのでしょうか。
いっぽう今回の森井さんに関しては
荒々しさ、猛々しさが前面に出ていたように思いました。
まだ微妙な噛み合わなさを感じつつも、それが
また違った緊張感を生み出していたように思います。
特に、最後の裕子さんリフトのシーンは、
森井さん=十字架を背負ったキリスト
裕子さん=十字架に貼り付けられたキリスト
に見えてしまい、胸に差し迫るものがありました。
それ以外にちょっとコミカルな部分が出てたのも新しい発見。
▼『deskwork』振付・出演:じゅんじゅん
視覚や重力、時間や空間を、ねじまげていく
作風がツボってしまう振付家、じゅんじゅんさん。
今回の作品も、明かりがついた途端「やられた~!」と思いました。
見事な「机」でのダンス。これマルカルで出来んかな~。
本を次々に手渡していくシーンでは、
独りでやってるのに誰が誰に渡したのか全てがわかる。
表情だけで。鮮明に。さすが、じゅんじゅん。
じゅんじゅんのダンスは空間がねじまげられながらも、
動き自体はとても具体的でわかりやすい。
マイムから派生したということが大きいとは思いますが
初心者にも受け入れやすくていいよね。
でも、観れば観るほど新しい発見があるものなのです。
そこがじゅんじゅんの凄いところだな。
▼『緑のテーブル』振付:じゅんじゅん/音楽:山中透
出演:森裕子×合田有紀×野村香子×森井淳
graf( http://www.graf-d3.com/ )の舞台美術により
テーブルに芝生が生えました。
人工芝?生の芝?ちょっと遠目からはわからなかったのですが
とにかく「牧歌的で不思議な光景だな~」と思いながら観はじめる。
作品が進むに連れて、ダンサー達の汗ばんだ背中が目立ってきました。
あれ?普通はこんなに背中びっしょりにならないのにな…。
と思っていて、ピーン!
ははぁーん、やはり生の芝生だったのね。
そしてびっしょりの背中は汗&芝生シートの水でした。
いままでの掌編ダンス集では、立っていても激しく動いていても
「机の上」ということが厳然たる事実として存在していたのですが、
この作品に関して言えば、テーブルの上に居る人にとって
そこは「机の上」でもあるし「大地の上」でもある。
視覚的マジックにより、受け取り手に対しての
解釈の幅の広さをもたらすことが出来たように感じました。
コミカルな要素もふんだんにあり、子ども達が
ケタケタ笑いながら観ているのがよかったです。
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上演後はプチトークもあってお得感満載。
じゅんじゅんの熱い言葉が素敵でした。
プチトークの後は、ステージに上がり緑のテーブルを堪能。
本当に土の、芝生の匂いがする!
ロビーでは沢山の方々にご挨拶。
新しい流れが作れるかもしれない予感にワクワクするぜ。
なんて思っていたら、あっという間に最終バスの時間。
ターミナルへ猛ダッシュしましたが、出発時間
ちょっと遅らせてしまいました。反省。
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